君に志はあるか 松下幸之助より

 

松下幸之助が松下政経塾で若い人の前で話す時はこの話から切り出す。

皆さんは一流大学を、そこそこの成績で卒業した人たちばかりです。

ですから学問的には教えることはありません。

大切なのは自分が習った学問なり知識なりを、実社会にどういう風に応用していくか、そして国家のために、世界人類の為に、いかに貢献できるかということです。

そのことを自分自身でたずね、自分自身に教えるということをやる。

この自修自得の志がないものは、何年おってもダメです。

自ら志を持つことこそ根本であり、非常に大切なことなのであります。

私は九歳の時に、小学校も卒業せずに世の中に出て、そして働きました。

決まったところで、特定の先生について教えてもらったということが無かったわけです。

そのように私は、人について習うということはできなかったけれども、

ただ自分から教えてもらうことを強く願い、吸収することをいつも心掛けてきました。

それに比べると諸君は、私の卒業できなかった小学校でならったばかりではなく、

大学でも多くのことを学んできたのであります。

当然のこととして、だいたいのことはわかっているはずです。

これからの当塾の目的はあくまでもそのお手伝いをするだけのことです。

だから繰り返しますが、自らの意思が無いものはダメであると、このことは絶対に忘れないでください。

 

とっても熱いですね。

今、何かに打ち込むと冷ややかな目で見るような傾向にある気がします。「長い物には巻かれろ」的などうせ自分は馬鹿だし、駄目だし、疲れてるし。

松下幸之助さんはダメなものは切り捨てると言っているのではないと思います。

人間はどんな境遇にあっても志を持てば成長できると厳しく語っていると思います。

 

リーダーシップ

 

Ⅰ 何故、リーダーシップが必要なのか

 

介護現場で働く人はみな、他の職員に対し必ず何らかのリーダーシップを取っていると言える。「リーダーって人を導く人がやることで部下は何も変えようとしなくていいんだろ。

だってリーダーは高い給料をもらっているんだから責任はリーダーが取れよ。」というのは明らかな間違いである。

部下であっても上司に対し報告したり、改善案を提案する時に必ずリーダーシップを取っていると言える。

 

Ⅱ リーダーシップとは

ウイキペディアより

リーダーシップは研究の歴史も古く、非常にさまざまな議論がなされ、定義も多岐に渡るが、一例として以下の定義が挙げられる。

自己の理念や価値観に基づいて、魅力ある目標を設定し、またその実現体制を構築し、人々の意欲を高め成長させながら、課題や障害を解決する行動。[2]

例えば何か職場で問題があれば、他のスタッフの意見を探りつつ、問題解決という方向を目指すことと言える。

またリーダーシップにおいて、リーダーの資質や人格的特徴は古来から関心の焦点となってきたが、リーダーが先天的に持つ資質や才能は、リーダーシップの質(英: leadership qualities)に影響する。[3]

リーダーシップ志向にアナーキズムはない。アナーキズムは、権力などを批判し支配するものがいなくなればいいという考え方だが、介護施設において経営者の批判ばかりし、施設が存続するためにはどうすればよいかも考えずにずるずると日々の業務だけに追われ「こんな経営者の下ならばやめたほうがいい」と仲間内で愚痴を言い合い介護の業務内容を全く見直そうとせず、下からは建設的な改善案を全く出さないことは、自らのリーダーシップの義務を放棄していると言える。

良質なリーダーシップの質(英: leadership qualities)を決定づけるリーダーの資質としては、以下の代表例が挙げられる。以下はたとえ底辺で働くものであろうと、介護職をするものなら明日の介護をより良いものにするために誰もが身に着けなければならない資質である。

孫子においては、「智」「信」「仁」「勇」「厳」の5つを挙げている。

クラウゼヴィッツは、指揮官の才能として、「知性と情熱を兼ねる高度な精神」「危険を顧みず自身の行動に責任を負う勇気」「不確実な事態における洞察力」「洞察に基づく具体的な行動する決断力」などを挙げた。

大日本帝国陸軍の教範において、蔵田十紀二は、「高邁の品性」「至深の温情」「堅確な意思」「卓越した識見」として、全体的な人間の能力を網羅している。

アメリカ海軍の士官候補生読本においては、「忠誠」「肉体的精神的勇気」「信頼」「宗教的信仰」「ユーモアのセンス」「謙虚」「自信」「常識」「判断力」「健康」「エネルギー」「楽天主義」が挙げられている。

ジョン・アデアによれば、優れたリーダーであることを証明する資質として、「誠実さ」「熱意」「思いやり」「冷静さ」「厳格にして公正」を一例としているが、リーダーは自分のチームに期待されている資質を具体的に示さなくてはならないとしている。さらに、すべてのリーダーの資質は、程度の差はあれ、訓練と経験で伸ばすことができ、そのプロセスは生涯続くとしている。[4]

 

Ⅲ 歴史的背景

 

歴史的背景(D・カーネギー「リーダーになるために」より)

冷戦の終結とともに、ビジネス環境は劇的に厳しさを増している。競争はますます地球規模となって、さらに激化している。テクノロジーはさらにそれを追い立てる。

このような大変動のルーツは、第二次世界大戦の何十年か前に遡ることができる。

戦後のアメリカ企業は何をやっても繁栄すると思われた。

大きな労働力と政治力を有していたアメリカの大企業は、他のすべての企業の基準となった。アメリカが戦後の果実に酔っている間に、日本人は先のことを考えていた。

終戦後、日本経済は破壊され、基盤となる社会的構造は壊滅状態だった。それこそがまさに日本人が第一に乗り越えなければならないものだった。日本人は、自分たちが直面した局面を切り抜け、進んで過去の失敗から学んだ。新しいタイプ(その当時は)の日本企業   ― 従業員との一体化、品質改善、顧客の満足感などに配慮する企業 ― を作り上げ、全従業員が一致して目標に向かって努力するというものだった。それは一夜にしてなされたものではないが、日本経済は再生した。日本は技術革新におけるリーダーとなり日本製品やサービスの質は高まった。

しかし、日本の高度経済成長が終わり、バブルがはじけた頃だろうか。

1980年代半ばまで石油の高騰が続きアメリカの競争相手の利率が跳ね上がり混乱は増し、もはや抑え込むことは困難であった。不動産は暴落し企業の負債と国家の財政赤字は膨らんだ。1990年代から腰を落ちつけたしつこい不景気は渦中に巻き込まれた人々にぞっとするほどのスピードで変化をもたらした。企業は買収合併に応じなければ、リストラをするか破産するかで溺れかけた。

戦後の日本的経営体制は大きく2回の危機によって崩壊している。一つはバブル崩壊ともう一つはリーマン・ショックである。それまでは会社という家族的な雰囲気のもと企業戦士であることが良しとされ、会社に尽くしたものは会社から公私に渡り恩恵を受けた。年功序列、終身雇用と中小企業であろうと公務員なみの待遇を受けることができた時代があったが、今は崩壊している。日本も過去の栄光にもはや浸ってはいられない。

バブル崩壊後の日本経済の衰退を立て直すため、様々なリーダーシップの方法が試みられた。しかし、大半は下のものを何とか上手いこと操る方法はないだろうかというものが大半だったように思われる。スティーブン・コーヴィ「7つの習慣」では、スティーブン・コーヴィは1776年、アメリカ合衆国建国以来、アメリカで出版された「成功」に関する文献をすべて調査するという研究をした。最近の50年間の成功に関する文献の内容は、自分自身の問題や仕事で接してきた人たちの痛みを考えると、それはその場しのぎの表面的で薄っぺらなものにすぎないということだった。アメリカの雑誌で「成功」をテーマにした本は個性主義(一時的なその場しのぎの鎮痛剤のようなもの)の考えが多すぎるとある。個性主義は時には成功しているように見えるが長期的には必ず化けの皮がはがされる。一時、日本でも社員教育に外部のコンサルタントが入って高い教材を買わせてマニュアルに沿って教育がなされた。お客様への笑顔の作り方の指導など、そのようなテクニックで一度に人間的な高い成長はない。様々な経験やプロセスを経ないで人格の向上はない。正しい地図をもって正しい道を歩かないと目標にはたどり着けない。原則は正義、公正さ、誠実、正直、人間の尊厳というような人間の文明が始まってから変わらない本質に基づいた物でないと本当の成功は生まれない。としている。

今必要なのは人格主義と呼べるもので、誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、節制、黄金律などに基づくもので他人を蹴落したり引きずりおろすことで自分を優位な地位に押し上げる方法ではない。ということである。

日本経済を立て直すためにどのような新たなリーダーシップを作り上げたらよいのだろうか。

 

Ⅳ D・カーネギーからのヒント

 

一人一人が良質なリーダーシップを取り繁栄する社会を作り上げるために

リーダーシップに限らず、人間人に好かれた方が嫌われるより有利に物事を進めることができる。

相手にこびへつらうだけでは人に好かれない。どうすれば本当に人から好かれリーダーシップを取ることができるかを考えてみたい。

 

①  誠実な関心を寄せる(D・カーネギー「人を動かす」より)

友を得るためには相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ。

人間は他人のことに関心を持たない。ひたすら自分のことに関心を持っているのだ。

大勢と一緒に自分が写真に写っているとき我々は、まず最初に誰の顔を探すか?

まず貴方が相手に関心を持たないとすれば、どうして相手が貴方に関心を持つ道理があろうか。

逆に人を感服させてその関心を呼ぼうとするだけでは決して真の友を多く作ることができない。

アルフレッド・アドラーは「他人のことに関心を持たない人は苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても迷惑を掛ける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちからの間から生まれる。」としている。

 

②    リーダーシップを発揮するためには日常の悩みをうまくコントロールする必要がある。

「道は開ける」は悩みを解決する方法を現代に生きる我々に優しく導いてくれる。

D・カーネギーは夜間学校の成人クラスを教えていた。その時のことを「話し方の訓練が仕事の上で何より役立つことに気づいた。教室に集まった生徒たちはただ一つ自分たちの問題を解決するために授業に参加していた。彼らは自分たちの足で大地を踏まえ仕事の場でびくびくせずに自分の意見を述べるようになりたかった。」と述べている。

この本が書かれたのは1930年代だが2020年になろうとしている今も変わりはしない。

「介護現場から聞く」のグループメンバーも介護現場での自分たちの問題を解決するためのヒントが欲しくて模索しながら参加しているのだ。

 

簡単な内容の紹介

 

悩みに関する基本事項

今日一日の区切りで生きる 賢者には毎日が新しい人生である。昨日のことを忘れ、明日のことを気に掛けなくなる。今日は新しい人生だと思う。我々は学ぶ ― 人生とは生きることの中、つまり毎日毎時間の連続の中にあるのだということを。

 

悩みを分析する基礎技術

事実の把握―誰でも時間の許す限り公平な客観的立場で事実を集めることに専念すれば悩みは知識により蒸発する。悩んでいることを詳しく書き出す。それについて自分ができることを書く。どうするか決断し実行する。

 

悩みの習慣を早期に断つ

心の中から悩みを追い出すには忙しくする。目的を持ち何かに没頭し悩みを考えないようにする。小事にこだわらない。日常よく起こる揉め事はつまらない些細な事から始まる。人生は短すぎる。小事にこだわってはいられない。

 

平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法

考えることの重要性 我々の人生とは我々の思考が作り上げるものに他ならない。自分の敵を許すこと。自分自身の健康と幸福のために少なくとも敵を許し忘れてしまおう。

自分らしく振舞おう。他人の真似ばかりせず、自己を発見し自己に徹しよう。他人に興味を持つことによって自分自身を忘れよう。毎日だれかの喜ぶほほえみが浮かぶような善行を心がけよう。

 

疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法

机の上を整理すること 未処理のものをいつまでも机の上に放置せず、当面の問題に関係のある書類のみに集中する。重要性に応じて物事を処理する。問題に直面した時決断に必要な事実を握っているのなら、その場で解決し決断を延期しない。

 

「道は開ける」では本の真似をしろとは言っていない。悩みがある時に本書を開いて原則を見つけ実行していく。私たちは行動しながら学んでいくのだ。本や指導者から答えをもらおうとするのではなく、指導されたことを現場で実践行動しながら答えを探すのである。

これは介護現場では重要な考え方で、古典的な名著は心に響く何かがある。それに導かれて悩みを解決する方法を探り実践することで今日を精いっぱい生き明日の介護をよりよくしていこう。

 

③    ​人を動かす(カーネギー人生論 D・カーネギーより)

人はみな自分が正しいと思って行動している。人の行動を批判するだけでは反感を買うだけである。

ハンス・セリエは「我々は他人からの賞賛を強く望んでいる。そして、それと同じ強さで他人からの非難を恐れる」と言っている。

あなたが会社や組織、誰かの批判をしたら、従業員や家族、友人の意欲をそぐだけで批判の対象とした状態は少しも改善されない。

どんな悪人でも罪を問われれば自分を正当化しようとする。悪い人間ほど自分のことは棚に上げて人のことを言いたがる。これが人間の天性で悪人だけに当てはまるのではなく我々も同じだ。

他人の欠点を直すことは大事なことである。しかし、他人を直そうとするより自分を直そうとする方が余程、得であり、危険も少ない。

若い時は人づきあいが下手で有名だったベンジャミン・フランクリンは後年、非常に外交的な技術を身に着け人を扱うのがうまくなり、ついには駐仏米大使に任命された。

彼の成功の秘訣は「人の悪口を言わず、長所をほめること」だと自ら言っている。

理解と寛容は、優れた品性と克己心を備えた人にして初めて持ちうる徳である。

英国の思想家カーライルは「偉人は小人物の扱い方によってその偉大さを示す」と言っている。

人を動かす秘訣はこの世にただ一つしかない。「自ら動きたくなる気持ちを起こさせること」である。

人を動かすためには相手の欲しいものを与えるのが唯一の方法で、ジークムント・フロイトは「人間のあらゆる行動は2つの動機から発する。性の衝動と偉くなりたいという願望」だとしている。

ジョン・デューイ教授は「人間の持つ最も強い衝動は重要人物たらんとする欲求」だと言う。

人が欲しがるものは、健康と長寿、食べ物、睡眠、金またはそれに代わるもの、来世の生命、子孫の繁栄、自己の重要感である。

その中でなかなか満たされないのが自己の重要感で、フロイトの偉くなりたい願望とデューイの重要人物たらんとする欲求である。

ウイリアム・ジェームスは「人間の持つ性情のうちで最も強いものは他人に認められることを渇望する気持ちである」という。

これこそ人間の心を絶えずゆさぶって焼けつくような渇きである。他人の同情を引こうとして自己の重要感を満足させるために病気になる人もいる。

どんなに地位の高い人でも小言を言われて働く時よりも、褒められて働くときのほうが仕事に熱がこもり出来具合もよくなる。これはお世辞とは違う。お世辞は分別のある人には通用しない。お世辞は薄っぺらで、利己的で誠意のかけらもない。通用しなくて当たり前で、実際ほぼ通用しない。

それに比べ感嘆の言葉は心から出て没我的であり誰からも喜ばれる。

相手の自己評価にぴったり合うことを言ってやること、思いやりから出る感謝の言葉を振りまきながら日々を過ごす。これが友を作り、人を動かすこつである。「どんな人間でも何かの点で私よりも優れている ― 私の学ぶべきものを持っているという点で」とエマーソンは言っている。

自分の長所、欲求を忘れて他人の長所を考えようではないか。そうすればお世辞など全く無用になる。うそでない心からの賞賛を与えよう。心から賛成し惜しみなく賛辞を与えよう。相手はそれを心の奥にしまい込んで終生忘れないだろう。与えた本人が忘れても、受けた相手はいつまでも忘れないでいつくしむであろう。

 

ゆえに人を動かす原則は ― 素直で誠実な評価を与える

 

私は精神病の患者さんと一対一で接する仕事をしている。患者さんの過去の楽しかった過去の思い出を話すように促す。難しい心理学のテストなどは全くしない。誰にでも楽しかったこと、小さなことでも成功した体験があるものだ。その話が引き出せたなら私は心から患者さんと一緒に喜ぶ。すると患者さんも私も変わっていく。

患者さんをリラックスさせたり、やる気を起こさせるのはセラピストの大事な技術の一つだ。

 

Ⅴ 上記のようにD・カーネギーからのリーダーシップのヒントとして私が行っていることは取るに足らないことかもしれない。しかし、名著を読んで何かを感じたら、自分の日常に問題点を探し少しでもより良い方法を考え実行することは勇気のいることだ。

この様な人間の行動を積み重ねていくならば、日本はどん底かもしれないが必ず日本人は蘇る。日本人なら必ずや新しい真のリーダーシップの方法を築き上げるだろう。AIのディープラーニングなど及びもしない方法で。

 

Ⅵ  私も介護基本技術を作りながら、介護現場から聞くに参加させていただいています。私も皆さんにリーダーシップを発揮している。と言えます。

D・カーネギーは「作者が人間を好きでないなら、世間の人もまたその人の作品を好まない。」

としています。私が介護基本技術を作っている理由なのですが、アフェリエイトの目的もありますが、この様な作り方では報酬が得られないのはわかり切っています。大きな目標に一つに介護問題を知ることで医療の動向もチェックできるということです。後、介護現場の人たちがどの様なことで悩んでいるのか。それが分かれば理学療法士の介護分野での役割をもっと広げられるのではないかと考えるからです。

私は自分のホームページを見直して、この部分が本当に皆さんのためを思って書いた文章だろうかとD・カーネギーの本を読みだしてから反省することがあります。持論をネットに乗せるだけの内容なのではないかと疑っています。各コンテンツの文章が膨大になったことからリニューアルするのに時間がかかると思いますが、本当に介護現場の人たちがどの様なことで悩んでいるのかを理解し、真の意味で理学療法士の介護分野での役割をもっと広げられるのではないかと考えることは健全な目的であると考えています。

介護に係る人達の声を誠実に捉え、本当に役に立つ介護基本技術を目指していきたいと考えています。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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