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最新の動作訓練法


小学校2年から中学生くらいの子供に運動学習をさせます。例えばクロールを教えようとします。2時間くらいの練習で泳ぐコツを教えてやれば50メートルくらい、すぐに泳げるようになります。このことと老人の動作障害の訓練を同じように考えてはいけません。

ここからは今年の6月18日に行われた「AKAPTOT会学術集会、

博田節夫先生の特別講演」から抜粋して記述します。著作権の問題があるのではと迷いましたが、会から勧告されるのを覚悟で書きます。

お話があまりにも素晴らしかったからです。

高齢者になると失行失認が著明になってきて、観念運動失行では初動作が困難となるので初動作をうまく誘導すればあとは動作が容易になります。

病前の習慣動作が重要になります。杖を使ったことの無い人が脳卒中になって杖を持たせて歩行訓練を行うとうまくいきません。失行失認があると経験のなかった方法で指導すると歩けなくなります。

失調症は運動のコントロールを修正しようと努力するが失認はコントロールしようとせずにバタンと倒れます。

嚥下がうまくいかない人にスプーンで食べさせて嚥下だけ練習させようとしたらうまくいかないけれど、スプーンを持たせて口までもっていくように指示すればできるようになります。

起き上がり動作も現在PTが行っているような、健側下の側臥位を取らせて健側の上肢の力で起き上がらせるという方法ではうまく行きません。病前の習慣動作に出来るだけ近づけることが重要です。

私の抜粋は以上なのですが、AKAの最新の動作訓練技術をお話していただき、私も自分の職場での訓練で少しでも博田先生の技術に近づくように心掛けようと思いました。

ここからは私の個人的な解釈なのでもっと勉強するように言われるかもしれません。

我々、理学療法士の実習は、機能障害、能力障害を評価してどこに問題があるかを抽出し、できないところを反復して訓練するように教育されます。私もそうでした。可動域に制限があると曲げようとし、筋力低下があると、その筋力を鍛えようとしました。病気の無い人、

例えば高校生がスポーツで単純骨折し、ギプス固定を1か月弱くらいしてはずし、関節拘縮が起きた人の可動域制限、筋力強化はそれでうまくいきます。

しかし、疾患、障害が重度の人は、ほとんどうまくいきません。

学生、新人には簡単な症例を与え、リスクのある難しい患者は与えないので2~3年経験したPT・OTが難しい症例を与えられると途端に対応が出来なくなってやめていきます。

普通のPT・OTの教育は問題点に上がった動作のみを反復して練習させようとする方法をとるので失行失認に対応できません。認知症でもそうです。

小学生、中学生の教育方法は苦手な点を克服する方法を取ります。

この方法で、より成長し一層のパフォーマンスを発揮できるようになります。優秀な教師、コーチにめぐりあった子供たちが成長していくのはとてもすばらしいことです。

しかし、これを障害者老人に当てはめてはいけません。

心身の障害、身体障害の患者さんの場合は違います。

欠点を指摘してそれを何度も繰り返す訓練をすると余計悪化していきます。

特に脳障害はそうです。

病態とその対応を正しく把握すると言うことが、よい医療福祉従事者に成れるかのカギだと思います。6月18日の博田節夫先生の特別講演は医師、PT・OT向けなので最先端医療の用語を使われています。

しかし、現場の介護に携わる人にも役立つ知識がいっぱいの内容でした。

介護現場で働く若いPT・OTさんは、事務局にAKAPTOT会の会誌が購入できるか問い合わせて確認されると良いと思います。学会誌にはそれ以前の学術集会の内容が記録されています。

是非AKAPTOT会の入会と研修会参加もお勧めです。


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