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症例検討


仮想の患者さんです。

キャリアウーマンとして会社で働いていた女性で、管理職についていました。ストレスで仕事中意識を失い救急病院に運ばれ、精神科に転院となりました。精神科病院では自分で窓から飛び降り右肘の複雑骨折、骨盤骨折を起こし後遺症が残り、精神障害者手帳、身体障害者手帳の両方を持っていらっしゃいます。うつ傾向がひどく、幻視を訴えます。

うつ的な訴えに対しては傾聴が重要だと思い、訴える症状に対しては、訴えるがままに聞いていました。数週間、訓練の合間に5分ほど症状などを聞くようにしていました。

傾聴しても、うつ的な訴えはひどくなるばかりで、「あの時のことがなければ、もっと別の人生だったのに、こんな体になって、こんなに苦しいなら、このまま、あの世に行ってしまいたい。」など、どんどんネガティブな訴えはひどくなるばかりでした。どんな症状かを聞いて、それは苦しいですね等の共感するだけではダメなケースでした。思い切って「もう症状のことは聞きません。」「過去の楽しかったこと、学生時代の話や、音楽が好きでコンサートに行った時の事、スポーツ、特にテニスが好きだったのでテニス部で楽しかった話をしましょうと。」傾聴はやめて、病気になる前の楽しかったことを話してもらうことにしました。その結果

骨盤骨折があり、あまり歩きたがらなかったのですが、表情が明るくなり、自分から歩行器でトイレなども行きたいと生活にも前向きになり、病棟で自分から歩行訓練もするようになりました。他の患者さんとも会話をするようになり。もうすぐ病棟カンファレンスを行い看護師、病棟スタッフにリハビリの経過を報告し、このようなタイプには「あまり症状を深く効かない、うつが起こった時は学生時代の楽しかったことなどに話題を変えるように病棟スタッフには申送りすることにしています。

幻聴幻覚のある人に傾聴するとその症状をかえって意識させてしまうことがあるようだと私は考えています。過去のつらいことが脳に記憶されていてそれが思い出されるとPTSDを余計強くしてしまうのではないかと推測しています。

私は精神病学をきちんと勉強したことがないので、心理に詳しい人のご意見もお伺いしたいです。よろしくお願いします。


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